新撰組局中法度

新撰組の「武士道」、其の象徴として掲げられた軍律「局中法度書」

新撰組と言えば、まっさきに連想するのが、ダンダラの羽織とこの局中法度です。 映画、小説などで新撰組の話を盛り上げる役目をしてまいりました。しかしこれほど有名な隊規であるにも関わらず実際は、確かな存在が確認されておりません。ですのではっきりと史実として取り上げることが難しいのです。もちろん新撰組のような烏合の集団において隊規を設けてはいたでしょうが、それが今皆様がご存じの局中法度と呼ばれるものであったとは、言い難いのです。
新撰組が表舞台にたった八月十八日の政変、これ以前にあったとされる隊規は、自分で自分に科す程度のものだったようです。

しかし政変を境に会津藩との一層の繋がり、信用を得るためにもっと強く抑圧のあるものとなったのです。おそらくこの頃に制定されたのではないかと言われています。
新撰組とは、尊皇攘夷過激派と対抗させるために作られた剣客集団です。命ぎりぎりの戦いの中、隊を脱走しようとする者たち、それが敵方に通じる可能性があるのです。そうなれば新撰組の命とりになります。だからこそ「違反者は切腹・・・」これが絶対となるのです。隊規の中でも一番重きがおかれたのが「局を脱するを許さず」です。 永倉新八の「新撰組顛末記」では、一、士道、二、脱走、三、金策、四、訴訟の四箇条です。五番目の項目は、子母澤寛氏の創作という説もあります。 そしてこの隊規のもう一つの目的が粛清に使われたものであったということです。