043|新撰組活劇「いつか何処かで〜沖田総司物語」|小説「剣戟 無明剣三段突き三」挿絵「三段突き三」沖田総司、芹沢鴨イラスト

芹澤鴨は、右にかわしたはずの自らの喉仏に異物を感じた。
一瞬仰け反ろうとした時、つぎに鳩尾に痛みが走った。
血を噴き出しながら芹澤は崩れ落ちた。

「・・・今の、突き・・は」原田左之助が呆然としながら土方歳三に声をかける。

土方歳三もまた、眼を見開いたまま立ちすくんでいた。

「三本で突いたんだ・・・あいつ、
一本目を誘いとし、目に見えぬほどの速さで二本目を繰出し、芹澤の喉を突いた。
そして、再び突きを繰出し鳩尾を突いた。 一拍の間で・・・だ」

そう、沖田総司の突きは、三本繰出されていた。
三本目の突きは、刃を水平に寝かせることによって、肋骨に阻まれることなく、難なく芹澤鴨の急所を貫いたのだ。 挿絵「鳩尾」鳩尾に刀をうける芹沢鴨イラスト
挿絵「血飛沫」返り血をあびる沖田総司イラスト

挿絵「剣術 三段突き 三」沖田総司の必殺剣三段突き三本目イラスト