沖田総司三段突き〜無明剣〜

 沖田総司の得意技とされる「三段突き」とは、一説によれば、一拍の間に敵の「喉」や「鳩尾」などを三度突いたと言われています。喉を突くか、鳩尾を突くか、胸を突くかは敵の動きにより変えたと言われていますが、なぜ、三度つく技をとったのか・・・
「突き技」とは、いわゆる敵の点を突くもので、袈裟に斬るという技などよりも敵がかわしやすいといえるでしょう。ですから瞬時に三度突く、それも必ず急所を狙ってということになったのかもしれません。
そして刀を水平に構え、必ず刃は外に向くようにします。これは、突き技から一転して斬ることもできるということです。

天然理心流剣術の技というよりも沖田総司の三段突きは、彼独自の技といわれています。
突き技を得意とした流派が「心形刀流剣術」です。突きを連続して繰り出すという技があります。その心形刀流の門人であったのは新撰組隊士で永倉新八(神道無念流)、島田魁がいます。沖田総司のまわりにはこのように様々な流派の剣豪たちがおり、彼らの技から学び、沖田総司独自の「三段突き」を生み出したのかもしれません。 そしてその技は京都の路地、屋内など幅、高さのとれない場所でこそ威力が発揮できたのでしょう。