剣術用語

新撰組活劇に関する剣術用語等についての説明

日本刀図解説明

まずは、日本刀についての説明をします
日本刀
※上記の刀は、イメージイラストとして描きましたので実物とは異なります

■頭柄を補強するための先端の金具
■柄握りの部分
■柄巻握りをよくするため、滑り止め。鮫革、組み紐などを巻く
■縁柄を補強するための鍔との境目の金具
■鍔柄を握る手を保護することと刀の重心を調整する機能を持つ金具
■鯉口鞘の口を補強している部分。
「鯉口を切る」とは鍔と刀身に挟まれた部分で刀を鞘に留める役目のある「はばき」という金属部分を
左手の親指で鍔を押すことにより外し刀を鞘から抜こうとすること
■栗形下緒を通す穴
■下緒本来は刀を腰に固定させるため、袴の紐などに結ぶものだが、次第に装飾的な意味あいが強くなる。
およそ五尺(150センチ)あり、いざという時には、襷(たすき)として使用することもあった。
■返角刀を抜くさいに鞘が刀ごと腰から抜けないように帯に引っかけるための留め具
■鐺こじり)鞘の先端を保護する金具
■茎(なかご)刀身の柄に覆われている、入りこんでいる部分。
この部分に自身が打った証として刀工は「銘」を切る。
■目釘穴刀身が柄から抜けないようにするための留め具(目釘)を通す穴
■棟刀身の背の部分「峰」
■鎬刀身の横腹にある、切先から茎を通る小高い筋。その筋を境に棟側を鎬地と呼ぶ
■鋒切先。刀身の尖端

剣術の構え

剣術の構えで耳にしたことがあるとすれば「八相」「正眼」ではないでしょうか。私の小説にもよく使っておりますが、一口に「八相」といっても流派によって、というか流派の数だけ形があるようです。
そして時代によっても変化していきます。剣術流派の源流ともいえる「天真正伝香取神道流」が飯篠長威斎(いいざさちょういさい)により、この世に生み出されたのがおよそ六百年前の室町時代いわゆる戦国時代です。
武士が己の力の限りを尽くし戦わなければ生き残れない戦乱の世です。この戦国時代と幕末という時代は武士、それになろうとした人々が剣を競った時代ともいえるでしょう。
しかし戦国時代と幕末の斬り合いの大きな違いは、室町、戦国は甲冑を身につけ戦い、幕末は素肌剣術と呼ばれる身を晒しての剣の構えは大きく変わって来ます。室町時代、この辺りから主流であった太刀から打刀と呼ばれる刀が武士の中で定着していきます。それまでは腰に紐でつるすように佩いていた太刀(刃を下向きにして携帯)と違い、直接刃を上向きにして帯にさす打刀は、太刀と違い鞘から抜いて刃を返すことなく攻撃できるということと太刀よりも重みが軽減され使いやすいという利点がありました。
そして剣の構えも少しずつ変化していくのです。

剣術抜刀の構え「鯉口を切る」

鯉口を切る

「鯉口を切る」とは、日本刀図解〜鯉口の説明に記述した通り、鍔を親指で押す事により「はばき」を外し、鞘より刀を抜くための動作であるが、この鯉口を切るにも相手に悟られぬように鍔を押す「内切」と人指し指を鍔に置いたまま親指で鍔を押す「控切」そして相手に向って、いわゆる「斬るぞっ」と伝えるために押す「外切」と言われる三通りの「鯉口を切る」方法があります。下記は「鯉口を切る」手と指の位置の拡大画像です。

剣術抜刀「鯉口を切る」手と指の位置

剣術抜刀「鯉口を切る」手と指の位置

剣術構え「正眼(中段)・清眼・青眼」

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「正眼(青眼)」とは、剣道でいうところの中段の構えです。剣術流派によって正眼、清眼、青眼とあてる漢字も違います。新撰組近藤勇・土方歳三・沖田総司らの剣術流派である天然理心流剣術では、平晴眼もしくは平星眼と書きます。「正眼〜中段」は、剣術の基本となる「五行の構え」の一つです。

剣術構え「八相」

剣術構え「八相」

「八相」とは、攻撃と守りを兼ね備えた剣術の基本ともいえる構えです。「介錯」もこの八相をとります。「五行の構え」の一つです。

剣術技「袈裟斬り〜袈裟切り(袈裟懸け)」

剣術技「袈裟斬り(袈裟切り)〜袈裟懸け」

「袈裟斬り(袈裟切り)〜袈裟懸け」とは、時代劇の立ち廻りでよくみる斬りかたです。「袈裟懸け」の言葉通りにお坊様の肩にかけた袈裟衣のように斜めに斬りおとすことをいいます。

剣術技「鍔競り合い〜鍔迫り合い」

剣術技「鍔競り合い〜鍔迫り合い」

「鍔競り合い〜鍔迫り合い」とは、斬り合いにおいて双方の刃が切り結び、そしてそのまま互いの鍔と鍔で押し合った状態、力がぶつかり合いった様です。左記イラストは切っ先を地面に向けた場合の鍔競り合いを表現しています。鍔で押し合うと同時に互いの腕、肩でも押し合っているという感じです。

剣術技「逆袈裟斬り〜逆袈裟切り(逆袈裟懸け)」

剣術技「逆袈裟斬り(逆袈裟切り)」

「逆袈裟斬り〜逆袈裟切り」とは、上記「袈裟切り〜袈裟懸け」とは反対に、下から斜めに斬り上げることをいいます。「逆袈裟懸け」では、柄を握る手の内も変わります。

剣術技「突き」

剣術技「突き」

真剣での斬り合いの中での剣術の技である「突き」は、言わば捨て身の剣技です。敵の急所を「突き」石火の早業で「引く」ことが出来るならば、必殺剣と言えますが、突いた剣を引く瞬間が無防備となり、敵の剣を受ける危険があるのです。この突き技を三度繰り出し、そしてその三本の突きが一本に見えたとも伝えられているのが、天然理心流剣術免許皆伝の沖田総司必殺技〜無明剣三段突きです。

剣術構え「脇構」

剣術五行の構え「脇構え」

「脇構え」とは、中段の構えから片足を一歩後ろに引き、体を斜めに構え剣は脇を締めて後方斜めに。刃は外側を向くようにします。脇下からはね上げるようにします。剣術の基本である「五行の構え」の一つです。イラストは手の形などがわかりやすいよう、体の向きを変えています。

剣術の基本「五行の構え」

剣術五行の構え「上段」 剣術五行の構え「下段」

「五行の構え」とは、剣術の五つの基本的な構えである「上段」「八相」「正眼」「脇構」「下段」です。左イラストは、「天の構え・火の構え」とも言われ、刀を頭上に構え、そのまま一気に敵を斬り落とすといった攻撃に徹した構えである「上段」です。剣術において剣術五行の構え「下段」敵を威圧する構えであるのが「上段」であるとするならば、右イラストのように切っ先を下に向けて上半身を無防備にし、敢えて敵の剣を誘い込もうとするのが「下段」です。そして上記に記載の「八相」「中段〜正眼(青眼)」「脇構」を含めた五つの構えこそが剣術の基本となります。

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剣術用語は随時追記していきます。